実録・川曳き
7月30日、20年に1度の民俗行事、伊勢のお木曳きに参加させていただいた。これは平成25年に行われる遷宮(新しい社殿の造営)の御用材であるヒノキをそりに乗せ、五十鈴川の川の中をジャブジャブ曳いていく伝統行事。この日は6つの団が奉曳。私たちは中之町の一員として9:00すぎ、近くのお寺に集合。子供たちの可愛い木遣り唄に続いて、女性たちの慎ましやかな伊勢音頭。見よう見まねで私たちも踊ってから、カンカン照りの中、出発地点の川原まで30分ほど歩く。
木曾のヒノキが3本、底に鉄板を貼ったソリに載せられていた。川原で再び木遣り唄と伊勢音頭。いよいよソリがクレーンで吊り下げられ川中に。中之町のハッピに、足ごしらえはカヌーとおんなじ。このあたりはまだごく浅い。ソリには2本の綱。二手に分かれて、ブオ~というホラ貝の合図とともに曳き始める。
出発点から最初の橋、浦田橋までは「遊びどころ」。少し曳いては、2本の綱を正面からぶつけあうようにして束ねて揺すったり、水面にバシャバシャたたきつけたりして遊ぶ。私たちの前の団はパフォーマンスが長くて、なかなか進まない。今日中に運び込めるのだろうか。待つ間に木遣り唄。堰越えは「エンヤ!エンヤ!」の掛け声で一気に曳く。新橋の手前のテントに秋篠宮殿下と紀子様そっくりの佳子様がいらっしゃるので、みなその前で張り切って遊び、水しぶきを上げるのだった。
新橋のたもとで食事休憩。F隊長のお友達である中之町民のIさんが美味しく冷えたランチを用意してくださった。朝食もお心尽くしのお手料理をごちそうになった。何から何までありがとうございました。昼食後、おかげ横丁をぶらり。炎天下、「氷赤福」(宇治金時)が飛ぶように売れていた。
川曳き再開。水位は腰のあたりまでになり、子供は綱にぶら下がったりしている。采(采配はここからきてるらしい)が振られ、エンヤ、エンヤと最後の長い堰をのぼると、宇治橋。この手前でソリは陸へ。川底の岩はツルツル。 しかしこける人はいない。気合ってもんだ。
ソリは伊勢神宮・内宮の神域へと一気に駆け上がった。巧みなテコさばきでソリから降ろされる真新しいヒノキ。
遷宮の行事は持統天皇の御代から続く。古くは納税の代わりにお木曳きの奉仕をしたと言う。昔の労働には遊びの要素があったような気がする。20年ごとに社殿を新しくする・・・。お祓いを受けながら、私もいろんな点でリセットしたいと思うのだった。







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