2008年2月 3日 (日)

「相模湾 海辺の環境学習フォーラム」(1)

104_6855  相模湾の何に魅力を感じ、何ができるのか・・・

 んな問いかけで冒頭の基調講演はしめくくられた。そーだ、何ができるのか、それを知りたくて出かけたのだった。

 週間遅れだが、1月27日(日)藤沢で開かれたフォーラムの報告を少々。

 ず、「相模湾の魅力について」と題する林公義氏(横須賀市自然・人文博物館館長)の基調講演を拝聴。結論として、より昔の海に戻すための海作りが必要とのこと。

104_6860  そのためには、藻場を守り(1度失われたアマモ場を復元するには10年かかる)、干潟を造成すること、海岸・海面・海底の清掃、森や魚つき林の育成、河川環境の維持、外来魚の駆除、水の浄化などが必要だ。

 た海難・災害救助、伝統文化の継承、都市の人たちとの交流、子供の環境教育、漁業体験や地産地消の推進、自然・歴史文化財・景観の保全など、海を活用すると同時に保全していきたい、というのが講演の要旨。

 いくつかの市民グループの活動内容が展示されていたが、林館長のお話をすでに実践しているグループがたくさんある。河川・海の水質を改善するため界面活性剤を使用しない石鹸作りをしている人たちや、山の手入れをしている小田原のグループ、子供たちの箱チャン舟やアウトリガーカヌー体験・漁師さんとの交流の盛んな大磯のグループ、それから私には全く未知の海藻研究グループのレジュメなどが印象に残った。

104_6864  基調講演のあとパネリストのお話とディスカッション。中でも私は内田正洋さんと大磯漁協の加藤孝さんのお話に聞き入るものがあった。それについては次回。

 (画像は本日昼すぎの鎌倉海岸です。海藻とりする人、雪だるまを作ってる人、沖合にできた200羽くらいのカモメの鳥山を見てる人などなどいました。帰宅後、雪かきに精を出しました。)

 

 

 

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2006年12月 3日 (日)

第2回相模湾なぎさシンポジウム

 12月3日、第2回相模湾なぎさシンポジウムを聴きにゆく。主催の「なぎさづくり促進協議会」というのは、神奈川県知事と相模湾を囲む13市町の首長、そして神奈川県議会湘南なぎさ議員連盟(超党派の団体)から成る。

 ンポジウムの趣旨は神奈川県の海岸侵食問題になどについて、県民を啓発しようというもの。

 調講演は第1回と同じく、もと建設省技官の(財)土木研究センター理事、宇多高明氏。まず秋谷と三浦半島東岸の北下浦での海岸侵食の実態とメカニズムが説明される。

《講演概要》

 谷ではこの30年ほどの間に、人の背丈ほどの砂が失われた。北下浦でも地盤の砂が削りとられて護岸壁が倒壊している。

 うした沿岸の漂砂は沖へ、ハワイへ流れてってしまうわけではない。隣りの海岸線に突起物があればそれに阻害され、岬の付け根や防波堤を擁した漁港に堆積してゆく。漁港では船の航行にさしさわるから、これを浚渫し、沖に投棄している。

 砂はもとあった場所に、再び漂砂が起きない確実な手はずを整えた上で戻してやればればいい。それには市町村間の連携と、また漁業者、土木関係者、生物学者、海水浴客、マリンスポーツ愛好者など、立場のことなる人たちが、豊かな海を作るという共通の目的のもとに、セクショナリズムを捨て、透明性をもってそれぞれの視点を広げる努力と相互理解が必要である。行政には神輿をかついでほしい。

 調は第1回と全く同じ。「そのための県主導のシステムなどは?」という市民参加者の質問があった。パネリストのひとり、神奈川県横須賀土木事務所長・田澤新一氏によれば、県では相模湾全体の資料集めを始めたとの回答。

 のシンポジウムは来年中に第3回(西湘)・第4回(三浦半島?)が開催される予定だが、その位置づけがいまいち分からなくなってきた。第1回においては、あと任期1年の松沢県知事の政治的思惑を感じてしまった。今回は宇多氏が提唱する方策に対し、意見を述べる専門家もいない。だいたいこのやり方でいくから市民は了解してくださいということなのか。もう事務レベルで侵食対策が進行する段階なのか。

 そらく参加者の市民の多くは第1回にも参加していると思うのだが、シンポジウムの時間不足もあり(もう少し時間をとってもいいのではないか)、みなさん未消化な思いで会場をあとにしたのではないだろうか。

 調講演のあとのパネル・ディスカッションのパネリストは宇多氏、田澤氏のほかに、横浜国大教授・柴山知也氏、横須賀市自然人文博物館館長・林公義氏、神奈川県水産審議会委員(県漁協女性部連絡協議会副会長)川名正子氏。

 で遊ぶ市民団体の代表が参加していた前回とはかなり雰囲気がちがった。「海とくらし」というテーマでそれぞれがスピーチし、侵食問題がらみのディスカッションがちょろっとおこなわれた。

 ちばん印象的だったのは川名正子さんのお話。長井漁港の漁師の奥さんたちが、海のゴミ問題にとりくんだり、子供やお年寄りを漁船に招き、海から陸を見てもらったり、海辺を一緒に歩いたり、魚料理を教えたりされている。「お母さん」という感じのホンワカした方なのだが、その行動力には驚いた。

 名さんが漁業を視察しに訪れたセイシェルでは、漁師さんがエンジンをかけないで小さな漁船を200mほど押して沖に出て行った。どうしてなの?とたずねると、魚のすみかを荒らさないようにするため、という返事がかえってきて驚かれたそうだ。近くには日本のODAで作られた立派な桟橋があるが、それを利用できる大きな漁船などない。3年後に再訪したセイシェルの海はなお素晴らしくなっていたそう。また、日本での魚のとりすぎ(とりすぎたぶんを干物にする)や、油で海を汚している漁業の実情に、罪悪感がある、今日のシンポジウムの内容を帰ったらお父さんに伝えます、とおっしゃっていた。

 業者のかたの生の声が心に残り、私には何ができるのだろうと考えさせられた第2回相模湾なぎさシンポジウムだった。

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2006年11月30日 (木)

第2回相模湾なぎさシンポジウム、12/3開催予定

11月の開催予定が12月にずれこみ、県の広報も遅れていた様子です。参加申込み締切は本日11月30日です。

4月にひらかれた第1回では、相模湾西部(鎌倉まで)がテーマでしたが、今回は三浦半島の海岸線がテーマとなります。

海岸工学専門家の興味深いお話をうかがったのち、学者・議員・市民が意見交換できる貴重なチャンスです。

larusは雨が降っても槍が降っても、参ります。会場で会いましょう!

第2回相模湾なぎさシンポジウム
【場所】ヴェルクよこすか(横須賀市日の出町1-5)
【日時】12月3日、日曜、13:30から16:00(開場13:00)
【交通】京浜急行 横須賀中央駅 徒歩7分
【内容】相模湾の海岸侵食に関する講演、パネルディスカッション
【申込】申込ホームページ、FAX、E-Mailのいづれかに、氏名、連絡先(電話番号)を記入
【定員】200名(応募多数の場合は抽選)
詳細情報 申込ホームページ
詳細案内ホームぺージ

問い合わせ先 砂防海岸課
電話番号 045-210-1111(内線:6514)
FAX番号 045-210-8878
E-MAIL sa@pref.kanagawa.jp

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2006年7月 1日 (土)

タンデム・プロジェクト第1弾・葉山~真鶴

Imgp0010Imgp0014Imgp0018Imgp0021Imgp0024_1Imgp0028_1Imgp0031Imgp0045Imgp0047上段:葉山一色海岸にてラダー点検、海面すれすれを飛び交うミズナギドリたち、江ノ島沖通過。中段:浮遊するハシボソミズナギドリ、洋上おやつ、元気な姿を見たかったよ、海亀さん。下段:なかなか近づかない真鶴半島、岩海岸・弁天島、上陸。

6月29日(木)、曇りのち晴れ、ガス、気温28℃、南西~南東風0~3m、波高0.5m、干潮13:08,満潮5:54、日出4:29、日没19:01、中潮。

葉山一色海岸5:45~江ノ島沖7:08~烏帽子岩沖7:46~大磯港沖10:30~真鶴・岩海岸14:45。陸地より5~10kmの沖合いを約60km航行。所要時間9:00。

 「ンデムで中長距離漕ぎをしよう!」の第1弾。かなりガスっていたが、jogo氏のさすが!好ナビで三浦半島葉山~真鶴岩海岸を無事終えることができた。

 初は茅ヶ崎~真鶴往復にし、行きは海岸線の様子を見ながら沿岸を、帰路は沖合いを漕ごうと考えていたが、茅ヶ崎まで船を運ぶ労を省こうと、葉山から大磯か小田原か真鶴まで、行けるところまで一挙に漕ぐことに。結局、ガスと午後からのサーマル予報で、なるべく最短の沖合いをうっすら海岸線を見ながら航行した。キャプテンのコンパスワークは、葉山から江ノ島を、そこから二ノ宮を、あとは一路、真鶴岩海岸に照準を合わせた。

 寄港の9時間は半分はペチャクチャしゃべっていたせいか、あっという間の感あり。これがタンデム最大の強みかもしれない。しーかやっくうみうしの大野さんにお借りしたPaddlecoastのナキリ艇は居住性がよくとても快適だった。

 洋性の生き物を結構、見ることができた。夏は鳥の閑散期だが、オオミズナギドリがどこからともなく次々現れ、目の前で漁をする。翼の先端が海面をかすめそうなくらいにすれすれをグライド、斑の入った白い腹を見せながら反転し、再び霧のかなたに。猛々しさはなく、美しく穏やかでピュアな世界。天国ってこんなところじゃないかなと思う。

 たりに強烈な悪臭を放つ小動物とそれをつつくサメ。海面にきらめく銀色の吻を突き出したサヨリ。目ざといキャプテンがほらほらと教えてくれるのだった。フジツボが付着したドラム缶と見えたものは、甲羅にカメノテを養いつつも、魂の抜けてしまったウミガメだった。

 ヶ崎から大磯にかけての海岸線はクロマツの林が延びて、いかにも東海道という感じである。またまた鎌倉海岸でクロマツ再生をと願う私。相模川河口沖は漂流ゴミが多く、出入りする船が引いていく油脂の航跡も。

 んなパドリングをしたらいいか、いろいろやってみた。トルソー・ローテーション漕ぎ(体力消耗するので向かない)、∞漕ぎ、レース漕ぎ。千本漕ぎ。遠くからキャッチするのはやめて、なるべく後ろまで引っぱって漕ぐ。が、キャプテンはなるべく前からキャッチしようとしていたらしい。

 田原あたりから、サーマルが強まり、向い風に近くなり、兎もちらほら。時おり砕け波がデッキを洗う。手首の筋が痛み始め、持つかなと心配になる。「もう少し沿岸を行ったほうがよくない?」と直訴するも「最短距離を行って、早く上がったほうがいい」とのお言葉。真鶴半島が近づいてくると痛みを忘れる。最近のウィークポイントは手首なり。

 海岸の手前にある小さな鼻の緑が目にしみた。14:45、2月にISOさんと漕ぎ出した懐かしい岩海岸に上陸。海の家が立ち、海面はロープで囲われ、すっかり夏の浜辺になっていた。

 山まで電車で戻り、車をとってくる予定だったが、大野さんの御好意に甘えて迎えに来ていただく。大野さん、レンタルと回収、本当にありがとうございました。

 ンデムの良さや、相模湾沖漕ぎの面白さを知った貴重な一日だった。洋上でサッカーW杯談義中、私が「日比野克彦氏が勝つだけがサッカーじゃない、その国らしさを発揮してもらって、みんなが美しくなりたいとうようなことを言ってたよ」というと、jogo氏「それはアーティストだからですよ。シーカヤックもそうだと思う。日本人にはそれが欠けている」以前にも彼が「シーカヤックにはソーゾーリョクが必要だ」というから「それってcreationのこと?imagination?のこと」「両方」というような会話をした。

 力、漕力、スキルをアップさせて、オリジナルなコース、テーマ、スタイルを追求したいものだ。

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2006年4月23日 (日)

第1回相模湾なぎさシンポジウムに参加して

 月23日(日)、相模湾なぎさシンポジウム(江ノ島・かながわ女性センター )に出かける。松沢成文神奈川県知事の肝いりで、市町長や県議、海岸工学専門家、NPO団体代表の方々が出席。ホールは満員で市民の関心の高さがうかがわれた。

 ネリストの方々のお話によれば、相模湾全体の海岸侵食の根本的な原因は、相模川がダム建設などで河口に土砂を供給しなくなったことにある。人工岬や消波堤による養浜も行われているが、人工物を築けば今度はその東側の砂が削られてゆく。茅ヶ崎の人工岬では対流が起きて事故も発生、突堤方式だけでは欠陥との意見も出た。

 た意外なことに、たとえば鎌倉由比ガ浜では「漂砂はほぼ閉じている」のだという。西側で激しく侵食された砂は東側に移動し、確かに滑川以東では飛砂が道路にまで進出していたりする。こうした砂を削られたところにリサイクルしてやるという管理が必要なのだそう。七里ガ浜の侵食原因はまだ解明されておらず、また稲村ケ崎は関東大震災で沈下し、和賀江島は隆起しているという。ややこしい。

 岸侵食は連鎖しているので、防護には自治体同士の連携が必要だ。幸い、相模川の水源地はほぼ神奈川県内にあり、水も県内だけで利用されているため、「山・川・海の連続性を捉えて」環境整備をはかるには好都合である。知事やNPOの意識も高く、全国の先駆例になりうるという。

 際、このプロジェクトに対する松沢知事の意気込みは相当なものだと感じた。「50年で荒廃した自然を、今後50年、100年で取り戻したい、在任する限りリーダーシップをとっていきたい」と締めくくられた。知事は定期的にヘリから視察を行っているそうだが、願わくばシーカヤックにも乗っていただきたいものだ。

 政と市民が共同で環境問題に取り組むのが時代の流れ。海離れの進む一般市民(海水浴に来ているのは県外の人が多いとの指摘)ももっと海に出て現状を知るべきだろう。

 お、今回のシンポジウムでは大磯から由比ガ浜の現状にしぼられたが、次回11月には三浦半島での開催(おそらく三浦半島にも焦点をあてるのだろう)が予定されている。

 

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