寄木細工は楽し

机の上には、完成品の定規と、パズルのピースのような種板がたくさん用意されていた。各自、好きな柄に並べていく。仮置きしてから、別の板にボンドを少しずつ塗って貼りつける。
両端のはみでた種板を職人さんに専用の薄いノコで切り落としてもらったら、サンドペーパーをかける。

ワックスで磨いて完成。お向かいの女性が作っていたのは、手毬が並んだようなとても可愛い柄だった。
1月6日、「小田原宿なりわい交流館」で簡単な箱根寄木細工を体験した。
厚さ5ミリほどの正三角形とひし形の種板がたくさん用意されていて、それを好きに組み合わせて定規を作った。
天然の色合いと木肌を生かして柄を作るなんて、繊細かつ器用な人がいたものだ。考案したのは江戸時代末期、箱根町畑宿に暮らしていた石川仁兵衛さん。
今でもあまり機械を使わないらしいが、どのピースもきっちり同じサイズにカットされていて、どう組み合わせても隙間なくピチッと並ぶ。
私は時間があまりなかったので、大きなひし形を使って簡単な柄にした。1時間で完成。でも帰宅後、画像をよく見てみると、最初に撮った完成品の中に、ほとんど同じ柄のがあってガッカリ。これじゃONLY ONEじゃないじゃん。またいつか、別のを作りにいこう。
子どもも含めて15人くらいの人たちが来ていた。アットランダムに並べてオシマイのおじさんもいれば、私の向かいの女性のように1時間以上粘って柄を決めている人もいた。「子どものほうが斬新で面白いわね。私のはつまんなかった」と言ってるおばさまも。
柄が決まったら、それを別の板に移しかえる。この時、板の裏を濡れタオルでふいておく。表側がボンドを塗るので少し膨張するのだ。だけど、並べる種板もボンドでほんの少しずつふくらんでいき、図柄がはみ出てしまった。両端が左右対称になってない。
「これ、キットにして商品化してください。売れますよ」なーんて、交流館の人に言ってしまった楽しい寄木細工体験でした。
さて、小田原から急ぎ足で向った先は大磯町立資料館。お目当ては「ハコチャンぶね」です。いったいどんな舟だったかと言うと・・・それは次回に。





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