大磯のハコブネ
大磯町郷土資料館に「三間っこ(みまっこ)」という木造和船があるらしい。資料館に電話してみると、それはないがハコチャンブネならありますと、ちょっと照れた感じの返事。
ハコチャンブネ・・・ どんなんだろう? 1月6日、小田原に行ったついでに見てくることにした。
それは小網代湾のアカテガニも真っ青の(青くはなんないか)、まっかっかに塗られて資料館の一番奥に鎮座していた(左画像)。普通の漁船をまっぷたつに切ったような形だ。ミヨシ(船首)と船底がまっ平だからハコブネ。
説明パネルによれば、1~2人乗りで、小釣り、はえ縄、刺し網、ワカメ、見突き、素潜り漁に使用された。小回りと安定性を求めて、こんな形をしている。内湾で海苔の養殖などに使ったあの笹の葉のような優美な形のベカ舟と比べたら、ハコチャンはいかにも海で使った無骨な小舟といった感じだ。用途のちがいを歴然と反映している。
オモテに「見習いっ子」が乗らない時には、ひっくり返りやすいので、重しの石を載せたようだ。
ハコブネのほかには大きな祭り船と、30~50㎝の模型の船が展示されていた。「三間船」「機械船(電気チャカ)」「地曳船」「ハコブネ」の白木の模型だ。塗装されてなくて美しい(右画像)。
「三間船」はオモテ、ドウノマ、トモの3パーツから成り、「みまっこう」とか「オモシロ丸」とも呼ばれた。2~3人乗りで、キス漁の船として「もっとも漁のある船」だった(左下画像)。
大磯では昭和の初めまでブリ漁が盛んだった。100人の乗子が9艘の船に分乗して繰り出したこともあったそうだ。マグロ・カツオ漁も行われていた。今、漁に出る船は多くが遊魚船となってしまった。
ところで、油壺・荒井浜~城ヶ島の遊覧船が、客不足と維持費の高騰で昨年12月で姿を消した。このニュースを教えられた翌日、東京江東区の「和船友の会」の会長さんからこんな年賀状をいただいた。
「初漕ぎに明けて、漕ぎ納めに終わった一年でした。毎週一回の乗船者だけでも、年間4千名を越える盛況ぶりでした。また撮影・取材だけでも、3月にNHKの「水の三都物語」、テレビ朝日の「やじうまプラス」、4月に「小説現代」の「山本一力・深川を歩く」、(中略)、9月から松竹の「カムイ外伝」出演者に櫓漕ぎ指導を12月までにのべ101名と、10月に「大人の休日」の「鬼平と歩く隅田川下町散歩」、(中略)、とお蔭様で、病気にも見放され、健やかに一年を過すことができました。」
この明暗。復元和船を三浦の観光の目玉にもできないものでしょうか。
(画像掲載については大磯町郷土資料館に許可申請しました。)
| 固定リンク
コメント
和船は良いですね~。
投稿 うがたこ | 2008年1月12日 (土) 08時06分
うがちゃん、最近の釣果はどうですか。カレイの仕掛けを教えてほしいです。
投稿 larus | 2008年1月12日 (土) 23時54分
大磯の資料館の真っ赤な船、懐かしいです。前にぼろの展示を見に行ったときに印象に残りました。でも、用途まではわかってなかった。いろんな和舟があるのでしょうね。野島脱出成功おめでとうございます。
投稿 さくらいまさこ | 2008年1月15日 (火) 14時58分
あれ、編集長もこの舟みたことあるんだ!しっかりした好い舟ですよね? 海辺の郷土資料館めぐりなんてすると楽しそう!
投稿 nob | 2008年1月15日 (火) 23時27分